園長の思うこと

 7月・8月~

先日、話題のChatGPTを利用してみました。

「人工知能」と言うと難しい様に感じますが、自分の聞きたい事を「箇条書き・文字数・どの様な場面向け」等、細かく指示するとより詳しく答えてくれ、正に自分とは違う「新しい脳みそ」が用意された様な感覚を覚えました。

技術(テクノロジー)の進化の速さに驚く事が多いですが、一昔前なら、人間の店員が担っていたものが、機械に置き換わっている事も時代の流れを感じます。技術に感謝しながらも、人の温かさが欲しい時もあります。

子供達が大人になった時は、より便利な時代になっている筈で、その時に求められる力は「創造性・柔軟性・考える力(根拠がしっかりしているのか等)」だと思うので、子供の時から「柔軟に変化を楽しみながら遊び、より良く過ごす工夫をする」等、試行錯誤しながら、身につけて欲しいと思います。困っている時は、他者に自分の言葉で説明し、助けを求める力もつける事が必要だと思います。

 

生成A Iを活用すると電力使用量が格段に増えると聞いたので、人工知能ではなく、自分の頭を鍛える事で、莫大なエネルギーの消費を抑える事にも繋がるのではないかな。と環境負荷へも思いが至ります。

 

6月~

養老孟司さんの著書「ものがわかるということ」は「わかる」を色々な切り口で書いている著書です。

その中のエッセイに「知っている」と「わかる」は、違う。身体を伴って理解する事が大事。

陽明学の「知行合一」の考え方で、実際に体験してわかること、頭の中だけでわかることには大きな違いがある。体験してわかることで、自分が変わり、自分が変われば物の見方も変わる、と書いておりました。

園児にも、お友達を叩いて泣かせ、注意するとすぐに「ごめん」と言うので、「わかっているならやらなければいいのに」とよく言うのですが「頭では悪い事」と「知っている」けれど、本当の意味で「わかっていない」のだと思います。行動が伴っていない「わかった」ほど、軽いものはないのですが、頭の中と行動が揃ってわかる状態がなかなか難しい。

「夏休み自由登園」はコロナで何処にも行けなくなった時に始めた「さくら第二幼稚園」らしい保育形態です。夏休み中でも子どもの生活のリズムを保つ為に参加して頂けると嬉しいです。幼稚園での子どもの姿を見られる機会にもなりますので、是非、ご参加下さい。

 

~5月~

コロナ禍の自粛期間後、久しぶりに登園した子供達の様子は、集団の中での育ちの大切さを改めて感じさせてくれました。仕方の無い事ですが「守れていたお約束を忘れる・運動能力の低下・身支度能力の低下」

園で少しずつ積み重ねてきた事が、途中で寸断され「あれ?」と思う事が沢山ありました。「夏休み自由登園」は、幼稚園の子どもにとって良い事だと思います。長縄が上手に跳べる子は、決して運動神経の良い子とは限らないと思っています。今まで600回ぐらい跳べた子は、毎日、数ある遊びから長縄を選び「継続して跳び続けた子」だからです。  

 

自粛が終わっても「夏休み自由登園」を続けたい理由は「継続すること」が何よりも大切だと思うからです。幼児期は「群れて遊び」その中で「友達から学ぶ事」「集団の中で社会性を育てる事」が大切だと思っています。その為には、ある程度の集団で過ごす事がいいと思っています。「夏休み自由登園」保育補助ボランティア募集しています。皆様のご理解・ご協力よろしくお願い致します

2024年度~4月~ 

入園・進級おめでとう御座います。

春に新入園児を迎えると、建築家の安藤忠雄さんの「青いリンゴ」の話を思い出します。

人間もリンゴも、赤く熟す前の「青いリンゴ」でなければいけない。

赤いりんごは、腐るだけで、伸び代がない。歳を重ねても「青いリンゴ」のように未熟と言われるくらいの方がいい。

私も子供と長縄をしている時に、年少さんの挑戦に対して無理だと思う事が、よくあります。毎年「強い気持ちで出来る」と思って挑戦する子は出来るようになるので、「できない」から始めるのではなく「どうしたら出来るのか」を一緒に考えながら、一年を過ごしたいと思います。

 

「職員一同」力を合わせて参りますので宜しくお願い致します


~3月~

「凡庸な教師はただしゃべる。よい教師は説明する。優れた教師は

自らやってみせる。偉大な教師は心に火をつける」

新聞に書いてあったコラムの言葉で、米国の有名な文筆家の残した言葉だという。

一流・二流・三流を表す言葉は沢山ありますが、大人でも、子どもでも言われた事を「ただやる人」「自分で考えて工夫をする人」

「人の心に火をつけて周囲をも動かす人」では、違いがある。

「熱意・行動力」がある人には「人を動かす力」があり、輝いて見えるし、子どもでも「情熱のある子」は、望みが叶うまで「試行錯誤」をして、周りの「やる気スイッチ」を入れる事ができる。

 

まずは自分の「やる気スイッチ」を押そう。

~2月~

「以心伝心」と言う便利な言葉があるほど、日本では、昔から「相手の気持ち」を感じ取る事が日常的にある。発語が未だおぼつかない子に対して「なにを求めているのか」自分で想像して相手の言わんとする事を読み取ったりもする。

年齢を重ね、認知機能が低下すると、いつの間にか「以心伝心」で物事が伝わらない、或いは、具体的な言葉が出ず「アレ」という言葉を多用し、お互い「あれ」の言い合いで、言いたい事が分からないという困った事象も発生する。

 

子どもと話をする時も「アレだよ」と言うと「虫取りだよね」とか「長縄でしょ」など子供がしたい言葉に置き換わり、会話が成立。結局、相手に対する理解したいと言う気持ちが強い、または、ジェスチャー込みの「アレ」なら相手に伝わる。「老若男女」他者とのコミュニケーションを絶えず取る事が、一番の薬になり、大人なら緩やかな認知機能の低下に、子どもなら他者の気持ちの理解・共感力の強化に、繋がるのではないでしょうか。

~1月~

「お遊戯会」ご協力して頂き有り難うございました。

「お遊戯」は、子どもにも職員にも「チャレンジングな試練」になっていると思います。

昔から「竜門」という、黄河中流域にある「急流」を乗り越えられた、鯉だけが竜になれるという「登竜門」と言う言葉が好きで

「試練・挑戦」などは、あえて向かう様にしたいと思っています。

「挑戦」は、変化を受け入れる事であり、自らが変化していくことだと思うので、子ども達と共に変化を嫌がるのではなく、新たな試練があれば、前向きに乗り越えようと、背中を押してあげたいです。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

~12月~

幼稚園の柿の実は、丁寧に扱わないと割れる繊細な実です。

収穫の時に手伝ってくれる子供に「優しく丁寧に」と言っても、カゴに投げ入れる子が沢山います。未就園児の子が手伝ってくれた時に、何も言わなかったのに、一つ一つ優しく丁寧に置く姿を見て、驚きと共に年齢に関係なく丁寧に置く事ができる人がいるのに感

 

心しました。もしかしたら、意識しないでも「丁寧な所作が出来る人」が一定数いるのだと思います。残念ながら、私は意識して「丁寧に」と心掛けないと、雑な部分が出てしまい子どもに注意される事もあります。先日、年少のH君に水で線を描いた後のジョウロを雑に扱ったのを注意され「そうだね。優しく置かないと良くなかったよね。ごめんね」と言った後に「魂は細部に宿る」と心の中で反省しました。皆さんも子どもの言動で「気づき」があると思います。

~11月~

久しぶりに声援を送れる運動会の開催ができ、ありがとうございました。

秋は、スポーツ・読書・食欲(農産物の収穫)全てに適した良い気候です。

先日まで健闘していたラグビー日本代表の前監督エディー・ジョーンズさんの著書「ハードワーク」を読みました。

興味深かった点は、外国籍でも一定期間、日本に滞在すると代表資格があり、その選手たちをまとめる為に、その国の文化・習慣を尊重する意味を込めて、全員が国歌を歌える様にする事。歌えないチームは、その国にプライドがなく弱い。(過去にイングランド代表が低迷している時期に誰一人歌わず、ロッカールームもゴミだらけだったそうです)

選手には、自分で「考えさせる」指導をするので「何が正しくて、何が間違っているかを指導者が、伝えず『何が起こったのか?』『良かった点・悪かった点は?』など選手自身に考えさせ、ミスが起きても『そのあとの行動・そこからの学び』を大切にしている。」とのことでした。

 

すぐに、お手本にできる事や共感できる事もあり、実践してみたいと思いました。

~10月~

バイアス  斜め。偏り。偏向。(出典 広辞苑)

人は「自分は物事を合理的に判断できる」と「疑い」なく思っている。

現実は「専門家の意見」「世間一般の多数派の意見」「与えられた情報」等の物差しで物事を見誤ることがある。

いろいろなバイアスを回避する方法は「自分の頭で考え」情報も「批判的視点」を忘れず主体的に集め、自分で確認することが必要。

先日、夕方に年長の子とカマキリを探したのですが、なかなか見つからず、その子から「夕方は居ないんじゃない?」と言われたので、僕は「分からないよ。去年の冬に年長の子と虫探ししたら、居たし」と話しながら探したら、無事発見して自分で捕獲していました。

夕方でもカマキリは居るし、冬でも探せば虫は居る。

身近な所で起こる事も、世界の出来事も自分が偏った見方をしていないか「常に広く・新しい情報」と「批判的視点」で考える姿勢を忘れない様にしたいです。

~9月~

先日、長縄を回していたら後ろで年長のA君とS君が順番を争っていたので回し終わってから話を聞くと。お互い「並んでいた」と言うので、探偵の様に前後の子に聞き込むと「A君が並んでいた」とのこと。

 

それでも、双方が「並んでいた」と主張するので困ってしまいました。S君に「トイレとか、他の場所に行ったりしてないよね?」と聞くと「マット(コーナー)に行った」と答えました。

 

その場合、一言「この場所、取っといて。て周りの子に言うんだよ」と伝えました。

当たり前だと思う事も経験しないと気付けない時もあるので、集団の中で社会性を自然と身につけて欲しいと思いました。

~7

テレビコマーシャルで「思い出・貴重な体験」は「価値を付けられない」のキャッチコピーがあり、確かに、自分も学生時代の「思い出・経験」は、金銭に変え難いので上手い例えだと感心した事があります。

 今年も「夏休み自由登園」をします。夏の暑い時期は、ゆっくり家で過ごす事や祖父母の家に帰省したり、家族で旅行したりする事も良い事だと思います。夏休みに入ると習慣として出来ていた「早寝・早起き・朝ごはん」の良い習慣も幼稚園に行く必要が無いと崩れてしまう子もいると思うので、習慣を維持する為にも「自由登園」を活用してもらいたいと思います。

 

集団で過ごす経験も以前と比べると、貴重な体験になっていると思いますので、良い思い出にして欲しいです。

~6

幼稚園の裏にある林には、学びが沢山あります。

虫採りに行くと、子供達は雑草に素肌を刺激され、痒いと言っています。「スパッツ履くといいよ」バッタが中々捕まえられず「取ってくれ」と言う子もいます。「ここにいるよ」採っても力が強すぎて潰れている事もあります。「体が柔らかいから優しくね」「イネ科の植物は引っ張ったら手が切れるよ」「樹液が垂れている木は匂うよね。スズメバチがいる事もあるからゆっくり近づこうね」等々。

その都度、話しながら実物を見て虫採りをし、図鑑では分からない事が学べると思います。

 

最近はダニの感染症の被害も全国的に確認されているので、虫採りが好きな子には、スパッツと液状の虫除けスプレーを持たせて下さい。

~5

時短やコスパなど、今は「効率」を重視する傾向ですが、逆に「急がば回れ」という言葉もあります。

先日、NHKで「行くぞ!最果て!秘境×鉄道」という旅番組を観ていたら、外国の単線を全線、ディーゼルエンジン車両1両で往復、途中下車すると、電車がいつ来るか分からない、又は、時間通りに来ないと言う日本では考えられない番組をみました。

現地の人に、日本の俳優が話しをすると、現地の人が皆「電車は、いつか来るから、

待っていればいい」と明るく幸せそうに言っていました。

普段、急いで歩いていても、幼稚園で子供が一緒だとゆっくり歩いて、気付けない事にも気付けるので効率よりも「今の時間」を楽しむ事が出来ると思います。

 

2023年度 ~4

入園・進級おめでとうございます。

今年は、色々な行事を以前と同じ様に実施していきたいと思います。

幼児期は実体験を通して学ぶことが多いので、子ども同士の関わり合いの時間を今まで以上に大切にしていきたいと思います。

特に「外で遊ぶ」時間を大切にしたいです。

遊ぶことは、主体的な行動なので、一人一人の大切な時間だと思います。友達と遊ぶには、対話をしながら妥協点を探す作業が必要なので「人としての基本」が学べると思います。

以前、園庭で一人、地面に20分ぐらい「絵を描いている子」がいたので、リレーに誘ったのですが「私は絵を描きたいの」と言われ、僕は「気が向いたら声をかけてね」と言いました。その時に、強制参加させたら、その子の大切な「遊びの時間」が無くなってしまったと思います。

今年も職員一同、臨機応変に取り組みたいと思います、保護者の皆様の御協力宜しくお願い致します