園長の思うこと

~12月~

「やれば、できる。」この言葉は、年長のHさんが失敗した仲間や自分自身に向かって言っている言葉なのですが、先日亡くなったノーベル物理学賞受賞、小柴昌俊さんの著書の題名も「やれば、できる。」です。

小柴さんは、中学1年生の頃に「小児マヒ」に罹りました。手足が不自由になり、人生の目標が次々に打ち砕かれ一番辛い時期だったかもしれないと回想していました。

そんな中学生の小柴さんを救ったのは、大学を出たばかりの若い先生との出会いでした。とても優しく、好きな先生が教えている教科が数学だったから数学が好きになったそうです。それからも良き師となる出会いに恵まれたと書いてありましたが、高校生以降の出会いはいつも自分から飛び込んでいっている様に感じました。

小柴さんの様に行動力がある人は珍しいですが、「やれば、できる。」

を読むと「積極的に新しいことに挑戦する」ことの大切さを改めて感じました。

 

~11月~

「環境」と聞くと自然環境や生活環境、学習環境などを思い浮かべると思います。

8月1日に紫人参のタネを分園の畑に撒きました。発芽は270本程度と書いてあったので、毎日水を撒き発芽を待っていたのですが、発芽したのは7本程度でした。猛暑で気温が高く発芽の温度(15~25℃)を大幅に超えたのが人参には、「過酷な環境」でした。

昨年、遠足で7色のロウから数枚「好きな色」を選んで混ぜ、キャンドルの制作をしました。年少さんのA君が全部オレンジ色を選んでいたので「違う色もあるよ」と声をかけたのですが「いい」というので「これで大丈夫なの?」と担任に聞いたら「A君はオレンジが好きなんです」との回答でした。

その時、僕と担任とで「出来栄え」を気にしてA君の選んだ色を変えて制作したら、A君にとっては、「過酷な環境」になったのではないでしょうか。

植物も人も成長の過程で「適切な環境」があると思いました。

~10月~

 価値観[何に価値を求めるかという考え方。出典広辞苑]

 年代・世代により「価値観」は変わります。

 犬の散歩道に「トチの木」があり、普通なら通り過ぎますが、子どもにとっては「価値ある物」だと思い、実を沢山拾ってきて園庭に撒きました。

 大人になると貝殻・木の実・葉・小石などに価値(ねうち)を見出さなくなりますが、子どもの頃は、飽きもせず集め、時には大切に持ち帰ったりもします。

 私も子どもから「価値ある物」を貰います。時には、返却を求められ困ってしまう事もあったので最近は、ポケットに半日だけ保管しています。

 大人になると価値観が固定化され柔軟さが失われてしまいますが,子どもが大人の「堅い頭」に「違う考え方がある」と気付かせてくれます。

 運動会、ご協力頂きありがとうございました。

~9月~

*長縄のルールは、子どもが自分のやりたい飛び方を最初に言う。最低10回まで挑戦できる。順番を守る。邪魔をしない。

 

「お手本(ロールモデル)」と聞くと、「良く物事ができる子」と思ってしまいますが、「不器用でも諦めない年少さん」も、みんなの「お手本」になれると思いました。

昨年、長縄に挑戦する年少さんで飛ぶタイミングが合わず、まさに「七転び八起き」を繰り返していたので、並んで居る周りの子が「辞めた方がいい」「まだ早い、ヘビがいいよ」と助言をし、また僕自身も心の中で「無理かな〜?」と思い「ヘビにする?」と提案しましたが、聞かずに粘り続け1回2回跳んで転び、10回まで頑張って跳んで交代しました。それから毎日挑戦して跳べるようになった意志の強い子がいました。

今年も同じ様な年少さんがいたので、昨年の経験もあり、周りの「お手本」になれるのではないかと思い「根気強く回し」また「その子自身も諦めず」できるようになりました。「お手本」は、周りを見渡し観察力があれば「ああなりたい」「あれは見習ったらよくない」と無意識でも思うことがあるので、子ども達の「良いお手本」でありたいと思いました。

~8月~

「継続は力なり」とは、当たり前の事ですが、続ける事は、言葉で語る以上に難儀な事です。

昨年の冬から長縄を回すことが好きで晴れていれば毎日回しているのですが、数ある魅力的な遊びの中でも毎回並んでくれる子が数名います。

その中の一人は「練習するから上手くなり、上手いからより練習する」の好循環で自粛以前には、400回以上は飛べるようになっていました。自粛明けに久しぶりに長縄をやると50回程度で引っ掛かるようになっていました。

子どもは、吸収するのも早い分忘れるのも早い。

けれど、今もその子は、長縄が好きなようなのでよく並んで挑戦してくれるので、以前のように自分の限界まで飛んでくれるでしょう。

~6・7月~

いきがい[生き甲斐]

生きるはりあい。生きていて良かったと思えるようなこと。出典広辞苑

 

「生き甲斐」と聞くと大層、立派な事の様に思われるかも知れませんが、先代の園長は毎日幼稚園に通う事が「生き甲斐」になっていたのだと思います。

幼稚園では、いつも子ども達・保護者・先生に「いじめ」や「卑怯な事」をしないと話しておりました。

送迎の車内でも「いじめ」は良くないと言っていたので、私が「いじめは大人でもするから無くすのは不可能だよ」と反論したら「それでもよくない事、私は死ぬまで『いじめ反対』」だと言っていました。

骨折をして、幼稚園に通えなくなると、「生き甲斐」を失ったのか意欲と気力が無くなり、みるみる元気が無くなって行きました。

生き甲斐は、人それぞれだと思いますが、「いじめ」のような古今東西どこでも問題になっていることを、子ども達に言い聞かせ考える機会を提供することを「生き甲斐」にするのもいい事だと思います。

皆さんも生活が変わり、今まで気付けなかった「生きるはりあい」に気づく事があると思います。

生涯「生き甲斐」を持って生活する事は、幸せな事だと思います。

~5月~

欧米では徐々に経済活動が再開され始め「コロナとの共生」と言う言葉も聞かれるようになりました。

日本でも医療崩壊を防ぐ体制が整うまで、行動の「自粛」「不要不急」の生活が続きそうです。

前回も触れましたが「コロナとの闘いは長いマラソン」なので大人がどうする事が最善か考える事が大切です。

幼児期は、遊び(環境)を通して集団での社会性(相手に共感する力・順番を待つなど遊びの約束・課題に対し試行錯誤しながら挑む力など)を身につけます。 

先日発表された、「新しい生活様式」では以前のような生活は難しいですが、工夫して社会性を身につける場所が子ども達に必要です。

今は分園の園庭開放など限られた支援ですが、小川・築山・ハーブ・果樹・トカゲ・バッタなど子どもの好奇心をくすぐる要素が散りばめられているので親子で童心に帰って楽しんでご利用下さい。

心に余裕がなくなると短気になり他人に共感する事が難しくなるので、余裕が無くなった時は、深呼吸して子どもの笑顔を思い出しましょう。

~4月~

 ご入園・ご進級おめでとう御座います。

入園式・始業式は、改めて安心して行える時に行います。

今回「自粛登園」にあたり、いろいろなご意見があると思います。園としては、まずは子どもの安心安全を守る事が一番だと考えております。しかしながら、さくら第二幼稚園は認定こども園としての役割もあります。教育・福祉両方の機能を持っているので、すぐに「休園」と言う判断はできません。

 

山中伸弥教授は、ホームページで「短距離走ではなく、1年は続く可能性がある長いマラソン」と書いていました。「感染がインフルエンザと違い爆発的に増え、シンガポールのように常夏の地域でも感染する事が分かっているので、インフルエンザと違い、暖かくなって症例が減ることも期待出来ない、長い闘いになる」と言っていました。

 

若い人が高齢者や持病を持っている方に感染させないこと。

我慢が必要で不要不急の外出を控えることも必要と言っていました。

「医療崩壊」を起こさない程度の緩やかな感染の山にする事も大切。

この様に、専門家の話を見聞きすると「家にこもり人との接触を減らす事」が一番の対策になると思います。

しかし、世界のニュースを見ると「外出禁止」の影響で「家庭内暴力」も多くなっている事も問題になっています。

 

私は、ご家庭の環境は人それぞれで、今は我慢が必要な時ですが、自宅で過ごす事が厳しい方や働かなくてはいけない職種の方もいると思うので開園いたします。

 

職員一同、一丸となって「できる事を考え」取り組みますので、保護者の皆様の御協力宜しくお願い致します。